モネの庭

うと

2007年08月18日 12:09

園芸好きな少女と画家モネの庭を題材にした絵本があった。
今題名が思い出せない…。


私の家は平屋で雨が降ると雨の音が心地よかった。
家の周りの砂地に雨がたまる音。木々にあたる音。オオタニワタリやバナナの大きな葉っぱを打つ音。車庫のトタンにも雨が落ち、近くの墓のコンクリートにも雨が落ちていた。

その音を楽しむことができるから、雨の日は好きだった。

大人になって、兄も同じように感じていたことを知り、うれしかった。彼は家を建てたとき、家の周りに小さな堀のようなもの(本人は池と言っている)を掘りめぐらした。いずれ時間ができたら、水を入れる予定だそうだ。
私が闘病生活を送っている座敷の障子をあけると、その池が良く見える。障子は「雪見障子」っていうのだろうか、下だけ開けられるようにもなっていて、障子を全開しなくても、その池だけを楽しむことができる。以前からモネの庭にあこがれていた私は、睡蓮や蓮が浮かぶ堀に雨が降り注ぐ情景を浮かべた。ちょうど友人が夫婦で蓮や睡蓮を栽培してネット販売している。兄に友人夫婦の話をした。「でも池の管理は俺しかできないもんなぁ。長期出張が多いうちは無理か…」。兄ちゃん、早く定年しないかなぁ。


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