なぞなぞ地獄
幼稚園生って、夏休みがある。
なんと40日間も…。
夏休みになった甥が闘病中のか弱い私に「なんか、なぞなぞだしてー」と迫ってくる。
私は必死でなぞなぞを考えるのだが…。どうも思いつかない。母に「ばあちゃんも考えてよ」というと、答えが「下駄」とか「ランプ」とか、甥の答えようのない世界から出題するので、あてにならない。私が問題につまっていると、甥が自分で問題を出すのだが、これがまたむずかしい。こんななぞなぞ、答えられますか?
「1の山には、ダンプカー。
2のやまにはへび。
3の山には水道(?)。
さて、どの山を通りますか」
答え「2のやま」
あまりの難しさに答えを聞いた後も考え込んでいると、義姉が「ぷぷぷ。あのね、『2のやまには
どくへび』
なのよ、
どく、
へびだから、2のやまはとおれるんだって」
甥が「信号の問題をだして」というので、私の唯一知っているまともななぞなぞをだしてあげた。甥は答えを覚えているんだろうなって思いながら…。
「青信号をかぶとむしさんがわたっていきました。黄色信号をてんとうむしさんがわたっていきました。赤信号をわたっていったのは何むしさんだったでしょうか」
甥は「う~ん。くわがた?」
まったく覚えていなかったようだ。
「あのね、赤信号をわたったから、しんごうむしさんだよ」って教えてあげた。
翌日、兄が出張から帰ってきて、甥が「パパ~、なぞなぞだして~」とよっていった。「今、もちあわせがない」と兄。
みかねた私が「信号の問題だそうか?」というと甥が喜んだ。そして、見事に「しんごうむし~」と正解を言った。甥は大得意だ。
義姉が「ねえ、しんごうむしってどんなムシ?」って聞くと、甥が「あのね、カブトムシのメスみたいなやつ…」と答えていた。
それにしても夏休みがおわるまで、このなぞなぞ地獄が続いてはたまらない。義姉に「なぞなぞ幼稚園」とか、なぞなぞの本を買ってくるように頼んだ。あの手の本に助けられている大人って、たくさんいると思う。
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