泣いてしまう
最近、困っていることがある。
感情のコントロールがきかないのだ。
これまでは、何とか我慢できていたのだが、今はだめ。
すぐに泣いてしまう。
母よりも年上の従姉妹が、葬式で、こっちにきた。
お通夜で出すために魚をもってきたのだが、私に食べさせようと、特別にチョウチンマチを用意して持ってきてくれたそうだ。姉がもらってきて、夕べはおいしい刺身を食べた。私は嬉しくて泣いた。この従姉妹は昔からそうだ。与那国から出てくるとき、「あんたのためにもってきたんだよ」ってお菓子や魚をもってきて、いつもかわいがってくれた。「うとが、石垣にいないと、さびしいさ」と言ってたそうだ。これを聞いてまた泣いた。
今朝、葬式が終わって、若い従姉妹たちが私の顔を見に来ると連絡がきた。ちょうど彼女たちが到着したとき、私は調子が悪くて、姉に背中を指圧してもらっていたのだが、最初に入ってきたのは伯父だった。伯父まで来るとは思っていなかったので、私はぼろぼろ泣いてしまった。皆気がつかないふりをして、明るく会話を続けてくれた。姉がティッシュをよこした。やっと涙がとまって、皆で話をした。
次の予定があるので、皆長居をせずに帰ったのだが、ちょっとして、従姉妹が帰ってきて「これ、オットー(父)から」と言って、お見舞いの封筒をくれた。母から確認するようにわたされて、中を見たとき、結構な金額が入っていた。それをみたら、私は号泣してしまった。この伯父も昔から、私をかわいがってくれた。小4の時に一人で与那国に行ったことがある。叔母の家にいたら、色の黒いウミンチュのおじさんがきて、「うと、おじーが誰か分かるか?」と聞いた。わからないと答えると、おじさんはがっかりした顔をして、「おじーは、お前のお父さんのお兄さんだよ。忘れないように、帰りの飛行機の切符はおじーが買ってあげようね」と言った。封筒の中身をみて、あの日のことを思い出した。
父も母も姉も、私がぼろぼろ泣く様子になれたようだ。
でも、お見舞いに来る人はびっくりするかもしれない。
コントロールがきかないので、しょうがない。がまんしようとすると、余計におお泣きしてしまうのだ。
悲しいとか、苦しいとかで泣いているわけではない、ちょっと雰囲気に流されてしまってないてしまう場合が多いと思う。
従姉妹からのチョウチンマチ。ちなみに今日はオオマチの刺身を戴きました。
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